司書の種類と司書の職場である図書館の種類について。
司書の種類
それぞれの資格の違いについてはこちらのページで詳しく解説しています。
図書館の種類
次に、図書館にもいろいろな種類があるので解説します。
このページでは、大学図書館と専門図書館で働く司書の方に、資格取得のこと、就職のこと、仕事内容のことなどを伺いました。
大学図書館
大学図書館で司書として働くお友だちから体験談を聞いてまとめました。
図書館司書の資格を取得しようかなー、って迷っている方は参考にしてください。
大学図書館で働く司書の体験レビュー
高校を卒業して大学に入学しました。
大学入学前から図書館司書の資格には興味があったのですが、具体的に就職を考えたときに、本が大好きなので『図書館で働きたい!』と思うように。
通っていた大学の図書館で司書の資格取得!
大学図書館で働くための就職活動
公務員採用試験も受けたのですが、不合格。
落ち込んでいたところ、私立大学で図書館司書の募集があるのをみつけ応募。採用をいただきました。
職場について
大学の図書館で働いています。学生と地域の住民の方が利用しています。
正規雇用なので、待遇などは満足しています。
大学図書館の仕事内容
本や新聞、CDなどを選定・収集・分類し、貸し出し・返却業務をおこなっています。
大量にある書籍に、規則に沿った特定のコードを付けて、コンピュータを使って記録したり、整理しています。
学生だけでなく、地域の子供たちに読み聞かせ会を企画して、実際に読み聞かせを担当したり、地域方々にも図書館を利用してもらえるようにがんばっています。
本と子供が大好きなので、読み聞かせの時間がイチバン大好き。
大好きな本・かわいい子供たちに囲まれた仕事ができて、やりがいのある日々です。
大学図書館の利用者
大学図書館は大学に付属している図書館のことですから、当然ながら利用者はその大学に通学している学生が中心です。
10代後半から20代前半くらいの男女という特定の年齢に限定されがちですから、学生さんと接する仕事がしたいのならおすすめです。
基本的には大学生が利用者の中心となりますが、わたしが働く図書館のように公共施設として市民に開放している大学の場合は、その大学に在籍していない市民も利用することがあります。
大学図書館で働く場合も、市や都道府県が運営している図書館で働いている図書館司書と仕事内容はほとんど同じです。
本の貸し出しと返却、蔵書の整理を中心に行います。
公共図書館と大学図書館の違い
他の公共図書館と違い、大学図書館ならではの仕事があるとしたらレファレンス業務の重要性がより高いということです。
大学生は講義で単位を取るためにレポートを提出したり、卒論も書かなくてはなりませんから、調べ物の為に図書館を利用する割合が必然的に他よりも高くなります。
その調べものも専門的な物も多いですから、レファレンスサービスを頼まれる図書館司書側もある程度はその大学で行われている授業について知っておいた方がいいですし、その図書館の蔵書について詳しい知識が要求されるのです。
ちなみに、小学校・中学校・高校にある図書館で働きたい場合は、教員免許の司書教諭の資格が必要になります。
専門図書館
専門図書館の司書を目指すにあたり、知っておかなければならないのがその仕事内容です。
図書館司書の種類で仕事内容も変わってきます。
まず、図書館には大きく分けて公立図書館、私立図書館、学校図書館の3つがあります。
公立図書館は公共機関が運営しているものが多く、公務員扱いになります。
学校図書館は小中学校の学校図書館に設置されているものです。こちらは司書教諭という資格を持つ人がほとんどです。
私立の専門図書館
専門分野に特化した図書館に多いのが、私立図書館になります。
専門図書館に務める場合はその専門分野の知識を深く必要とします。
普通の図書館司書のように多種多様な利用者を対象にしていないので、専門的な知識が必要になります。
例えば医学図書館では医療法により地域医療支援病院に設置すると決められています。
この場合医療に関する知識が皆無であると利用者のニーズに答えることができず、司書としての役割を果たすことはできません。
図書館司書の資格を習得すると同時に、研修や自己研鑚で必要な知識やスキルを、取得しなければなりません。
専門図書館での仕事は専門分野が取り扱う書物を数多く有するので、その分野に特化した知識がなければ質問に応えることもできません。
最低限、専門分野に関する知識は身につけるようにしましょう。
レファレンスとは?
図書館司書の仕事の一つにレファレンスというものがあります。
簡単に一言で表すなら調べ物のお手伝いです。本の貸し借りと比べるとはるかに頭を使う、大変な業務です。
その分やりがいも多く、本を探している人に自分のセレクトした本を渡し、それが本人の希望に合ったものであった場合は、困ったことを解決したことにもなりますから、とても満足感が得られます。
図書館では、蔵書検索をコンピューターで調査できるシステムがありますが、レファレンスを頼む人は、自分で調べてもその本がどこにあるのかわからずお手上げになっています。
調べたい事柄や、読みたい本の内容を知っていても、題名も著者名もまったくわからないということもよくあります。
一見するとどんな本がいいのか探すのは不可能に見えますが、それが可能にするのが図書館司書の役目です。
例えば利用者が学生であるなら、学校の課題の為に資料が欲しいがどれを見たらわからないという場合なら、文献案内・資料案内調査をします。
利用者の調べたいことが載っている資料がその図書館の蔵書内にあるかや、ない場合はどの図書館にあるかも調べます。
レファレンスという仕事が扱う範囲は広いので色々な相談に乗ることになります。
やりがいがあるお仕事です。
レファレンスあるある
・著者名分かりません
・内容知りません(かろうじて門が分かる程度)
・タイトルは○○(よくある名詞がひとつかふたつ)が入ってましたここから長い長い聴き取りが始まるのである🗒✍️👂🏻
— 図書館司書の千葉さん (@noah_chiba) February 16, 2023
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レファレンスと蔵書検索の方法がわかりやすい!