楽しい司書の仕事
図書館には絵本もたくさん収蔵されているため、子供の利用もよく見られます。
多くの図書館では、絵本の読み聞かせやストーリーテリングなどの子供向けイベントを開催しており、図書館司書が運営します。
地元のボランティア団体が行うこともありますが、企画提案や開催当日の会場責任者として図書館司書が関わってきます。
読み聞かせ
絵本の読み聞かせは、読んであげたい内容の絵本を選ぶことから始まります。対象年齢で内容は違ってきます。
乳幼児対象であれば「ぶーぶー」「わんわん」などの擬音語を中心とした絵本や目に入る絵がインパクトのある絵本、
就学前の幼児対象であれば、ある程度の物語のあるお話や、内容に意味はなくても言葉遊びが存在する絵本などになります。
これに季節や流行している時事物なども考慮して、興味を引く絵本を数冊選びます。ここが図書館司書の腕の見せ所になります。
読み聞かせが絵本に意識を向けさせるのに対し、ストーリーテリングは語り手と聞き手が向き合って物語を語ります。
ストーリーティング
ストーリーテリングを行う人は、お話を一旦自分の中に入れ、自分の言葉で聞き手に伝えます。時にはより物語に聞き入ってもらうために会場を薄暗くし、ろうそくの炎を灯して話し始めることもあります。
どちらも子供が本に親しみ、物語を楽しむという体験を作る大切な仕事です。
子供が好きな方は保育士を目指してはいかが?難易度は図書館司書と同じくらいです。
認定絵本士の資格
国立青少年教育振興機構(https://www.niye.go.jp/services/plan/ehon/nintei.html)が認定する資格です。
認定絵本士養成制度は、教育課程に位置付けられた授業科目の中で、絵本専門士委員会(以下、「本委員会」という。)が定める「認定絵本士養成講座カリキュラムに関するガイドライン」(以下、「ガイドライン」という。)に基づいた講座(30科目(コマ)、50.5時間)を開設し、学生がその講座が含まれる授業科目の単位を修得することにより、認定絵本士の称号を得ることができるものです。
一定の実務・実践経験を積んだら、次は絵本の専門家である「絵本専門士」を目指します。
認定絵本士は大学で指定された単位を取得すると取得できます。通信制大学では唯一日本女子大学で取得できます。