図書館司書の業務の一つに選書という仕事があります。図書館が購入する本を選ぶ仕事です。
国立国会図書館には各出版社が納本する義務があります。
公立図書館や学校図書館は割り当てられた予算の中から本を購入することになるので、当然ながらすべての本を買うことはできません。
そこで、どのような本を購入するのかを図書館司書が選んで決めることになります。
新刊の中から話題性のある本、ニーズのありそうな本を選定します。
【「世界の美しい図書館」多摩美の図書館から届いたブックリスト】https://t.co/k4KsQOTm7h
全国の美大図書館司書による選書を紹介する「美大図書館の書架をのぞく」シリーズ。第1回目は、「世界の美しい図書館」としても知られる多摩美術大学図書館におすすめの本を聞きました。 pic.twitter.com/XqqWuF90R7
— 美術手帖 ウェブ版 (@bijutsutecho_) February 12, 2023
利用者の好みにも地域性があるので、貸し出しデータや予約件数、寄せられたリクエストを参考にして、需要がありそうな本を選びます。
書店に足を運んでの情報収集や、新聞の書評記事、新刊情報雑誌、インターネットの活用なども大切です。
蔵書が偏ると利用者からの苦情にもつながるので、選び方にも配慮しなければなりません。
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また、似たような内容の本ならば、価格の安いものを選ぶといったような、なるべく費用を抑える工夫も必要になります。
そのほか、児童図書館や学校図書館などでは児童書の数を増やし、美術館に併設の場合は芸術関連、企業の図書室であれば業務に関連した専門分野の書籍を中心にするなど、各図書館の特色が反映されるのはもちろんです。
さまざまな要因を検証しての選書は、図書館司書としてやりがいのある仕事といえます。
⇒司書の仕事『レファレンス』って何?わかりやすく解説します。
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